Indeedの「簡単応募」で採用決定を出すには?

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現在、国内の求人サイトで最もユーザー数が多いといわれているのが、求人情報専門の検索エンジン「Indeed(インディード)」です。無料掲載が可能で、自社のHPに誘導する「集客の窓口」となることがメリットとして挙げられるでしょう。

Indeedを利用する求職者は、登録の際に履歴書を一度アップロードしておくと、同時に複数の企業へ応募ができます。また、「簡単応募」を選択すると履歴書なしで応募ができるため、さらに応募者の手間が省ける仕組み。Indeedの簡単応募を有効活用できれば、より多くの応募が期待できるのです。今回は、そんな簡単応募の活用方法を紹介します。

目次

Indeedの「簡単応募」とは?
簡単応募が向いている求人は?
応募者を逃さない!3つの対応ポイント
 【ポイント1】初回連絡はスピーディーに
 【ポイント2】電話応対である程度人となりを見極める
 【ポイント3】面接日程を設定する
簡単応募でも成果が出ない場合の原因と対策
 [原因1]Indeed仕様になっていない
 [原因2]仕事内容がイメージし辛い
 [原因3]表示回数が上がっていない
 [原因4]Indeedだけで効果を得ようとしている
まとめ

Indeedの「簡単応募」とは?

Indeedの応募方法は、「通常応募」と「簡単応募(カンタン応募)」という2つの方法から選択できる仕様となっており、掲載企業は自社のニーズに合わせて選択が可能です。

■通常応募(Indeed履歴書応募)

通常応募(Indeed履歴書応募)には2パターンあります。

職歴、学歴、スキルを事前に登録しておいて応募する“Indeed履歴書”を用いた応募方法と、企業の採用ページ(Webサイト)へ遷移し、そのサイトで必要事項の入力を行い応募する方法≒履歴書なしで応募できるパターンです。

求人検索の一覧画面から見た場合、どちらの通常応募パターンなのかどうかは求職者側からは分かりません。Indeed上で応募が完結する場合、下図の通り、「Indeed履歴書」または「履歴書をアップロード」して応募するのかを選択するようになっています。「Indeed履歴書」は氏名、住所、学歴、職務経歴といった項目に加え、企業が事前に確認したい項目(言語、資格・免許)を追加することも可能です。

求人応募方法
(画像引用元:Indeed|求職者側 応募画面)

■簡単応募

名前やメールアドレスなど、少ない入力項目で求職者が応募できる方法です。

企業が簡単応募を選択した場合、求人応募受付方法として「指定場所への直接訪問を希望」、もしくは「メールで受信」のいずれかを選択することができます。

この際、「メールで受信」の方が応募数アップを見込めるため、「メールで受信」を選択する事をおすすめします。「指定場所への直接訪問を希望」は、バイトスタッフを募る際などに有効でしょう。

応募画面_Indeed応募2
(画像引用元:Indeed|企業側 応募受付設定画面)

応募方法を選択したら、雇用形態や給与、仕事内容などの求人内容を登録していきましょう。

応募フォームの項目として設定できるのは下記の情報です。

  • 氏名/ふりがな
  • 生年月日
  • 性別

また、応募資格として下記の条件を設定できます。

  • 職務経験
  • 学歴
  • 勤務地でも勤務が可能か
  • 資格/免許
  • 言語(外国人の応募を受け付けている際、日本語で会話をできるか把握するのに効果的)

これらの中から、募集する求人内容に合わせて、選考に必要な項目を選べば、簡単応募のフォームができあがります。

このようなIndeedの掲載手順をはじめ、求職者にとって魅力的なキーワードを散りばめるといった求人効果を高める3つのテクニックは以下の記事で解説しています。ぜひ併せてご参照ください。

簡単応募が向いている求人は?

それでは、どんな求人が「簡単応募」に向いているのでしょうか。見ていきましょう。

未経験OKの仕事

簡単応募では、これまでの詳細な職歴を把握することはできません。職務経験問わず、人柄を重視して、実際に選考を進めていった面接の中で採否を吟味していきたいといった場合に適しているでしょう。

有資格や要普通免許などが必須な仕事

応募時の入力項目の中に資格の有無を問う欄があるため、職務を遂行するために資格が必須な仕事にも、簡単応募は適しています。資格を有していれば、職務経験がなくてもハードルを感じることなく応募に繋がるでしょう。

外国人採用を行っている仕事

Indeedには外国人のユーザーが多いことも注目すべき点です。簡単応募には言語のレベルを問う項目があるため、外国語スキルを歓迎する求人には向いているでしょう。東京五輪に向けて外国語対応に迫われ、Indeed を取り入れる企業も増えています。

応募者を逃さない!3つの対応ポイント

このように、簡単応募を導入することで応募数が集まりやすいというメリットがあります。しかし、大切なのは、応募後の対応です。求職者の応募へのハードルが低いことと比例するように、応募に対する意識も薄くなりがち。連絡が取れずに応募者がフェードアウトしてしまうケースも目立ちます。せっかく獲得した応募者をつなぎとめるためには、「応募があったらすぐに連絡を取ること」が重要です。

以下に、求職者からの応募があったその後のポイントを紹介します。

【ポイント1】初回連絡はスピーディーに

応募者への初回コンタクトは、メールよりも電話が効果的です。あらかじめ求人票には、担当者からすぐに電話をする旨を記載しておくと、応募者の心の準備も整うでしょう。

【ポイント2】電話応対である程度人となりを見極める

初回連絡が繋がったら、簡単な条件面や経歴の確認、転職理由や応募動機などを聞き、応募者の情報を集めましょう。会話の進め方や具体的なトーク内容については、以下の記事をご参照ください。

【ポイント3】面接日程を設定する

電話の感触に問題がなければ、面接日を設定しましょう。その後、メールなどで面接日時や場所、持参物などを再度伝えます。

以上の3つのポイントを押さえて、簡単応募での採用獲得率を上げましょう。

簡単応募でも成果が出ない場合の原因と対策

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「簡単応募で掲載をスタートしたけど、期待した成果が得られない」

そんな企業もいらっしゃるかと思います。応募ハードルを下げたのに効果が得られないようであれば、求人票の内容や運用方法に問題がある可能性があるかもしれません。以下に考えられる原因と対策をご紹介しますので、ご参考になさってください。

[原因1]Indeed仕様になっていない

ご存知の通り、Indeedは「キーワード」と「勤務地」を入力するだけの非常にシンプルなデザインで設計されています。こと職種名については、求職者にとって分かりやすいことを重視しており、無駄な表記を付け加えるのはNGとされています。最悪の場合、審査に引っかかって掲載が出来ないケースもあるので注意しましょう。

<表記例>

×嫌われる表記例:オープニング★シフト調整のしやすさが魅力!販売スタッフ

〇理想的な表記例:販売スタッフ

「じゃあ、どこに自社ならではのメリットを入れればいいの?」と思われる方もいらっしゃるかと思います。一般的な求人メディアと同様、原稿内部に記載するのはOKですので、職種名以外に記載するようにしましょう。

この他にも、下記のような規定があります。該当項目がないか確認しましょう。

1つの求人案件につき1ページで対応すること(複数求人の掲載はNG)

1勤務地につき、1ページで対応すること(複数勤務地の掲載はNG)

・求人情報内に年齢、性別、国籍、宗教などを制限する表現がある

[原因2]仕事内容がイメージし辛い

求人メディアで効果を出すために重要な要素となるのが、実際にどんな仕事をするのか明確に想像できるかどうかという点です。Indeedにおいてもここは同様ですので、求人原稿内の仕事内容はできるだけ細かく、リアルにイメージできるよう記載することを心がけましょう。

<表記例>

×いまいちな表記例: 販売スタッフとしてレジやお客様対応をお願いします。

〇理想的な表記例:販売スタッフとしてレジとお客様対応をお願いします。レジはお金を入れたら自動的におつりを計算するタイプですので、特に専門的な知識は必要ありません。お客様対応については、来店された際のご挨拶やお声掛け、商品について質問された際は確認や回答をお願いします。マニュアルがあるので、初心者の方もご安心ください。

このように、具体的かつ不安要素を先に払拭する記載があるとベストでしょう。

[原因3]表示回数が上がっていない

ここは正直言って、職種やエリアの人気度、プランが有料なのか無料なのかによって上下があるようです。しかし、勤務地については対策することも可能です。

例えば、駅名を表記する際は利用客数が多く、有名な駅を記載したほうが効果的だと言われています。下記の場合、一番近い二重橋前駅を記載すると、表示回数が減ってしまう可能性があるので注意しましょう。

  • JR東京駅 徒歩10分
  • 地下鉄大手町駅 徒歩7分
  • 地下鉄二重橋前駅 徒歩3分

[原因4]Indeedだけで効果を得ようとしている 

「Indeedだけで効果が得られない……」と憂いてしまっていてはダメです。
Indeedは求人数の多さが魅力ですが、逆に魅力度の低い求人は埋もれてしまう傾向にあります。クリック課金制なので、自社での運用が難しいと感じる企業も少なくないと言えるでしょう。

そのため最近は、Indeedと自社採用サイト、他社求人メディアを併用しながら採用活動を行う企業が増えています。むしろ採用成功している大手企業などは、当然ながら実践しているとも言えます。人材不足に苦労しているようであれば、Indeed以外の採用手法も視野に入れ、メディアミックスで運用することも検討しましょう。

最近は、InstagramやFacebookなどを活用した「ソーシャルリクルーティング」、知人経由採用の「リファラル採用」、オンラインでの会社説明会である「Web説明会」など、幅広い採用手法が活用されています。また、採用のプロに任せるというのも一つの選択肢です。季節変調は採用手法等のトレンドはもちろん、魅力的な求人広告の作り方、人材要件の最適化、候補者のフォロー等も行ってくれるサービスも。ぜひ、以下の記事も参考にご検討ください。

関連記事:採用代行(RPO)・採用アウトソーシング12社の特徴・料金を比較

まとめ

多くのメリットがあるIndeedでの採用活動ですが、採用成功するためには、独自の掲載基準をクリアすることはもちろん、対応のスピード感や応募者へのフォローなども重要です。

中小企業の人事担当者は、複数の求人サイトを同時に扱うことが多く、応募者のフォローを行うのが難しいと感じるシーンも多いと思いますので、掲載プランの変更や採用代行なども併せて検討されると良いでしょう。

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Indeedをはじめとする各種媒体へ掲載はしたけど、「期待する効果が得られなかった」という声をよく聞きます。

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