中途社員にも研修は必要?即戦力として活躍してもらうために最初にすべきこと

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即戦力になると見込んで採用した中途社員が、期待したほど活躍してくれていないと感じたことはありませんか?その原因は本人ではなく、実はその人をとりまく環境にあるのかもしれません。その場合、中途採用者向けの研修を行うことで解決につながる可能性があります。

スキルや経験が豊富な中途社員の活躍を促すには何が必要で、どういった研修が有効なのか、順を追って考えてみましょう。

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中途社員の活躍を阻む言葉

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中途社員が転職先で言われがちな言葉があります。ここに挙げるような何気ない一言が、あなたの会社でも聞こえていたら要注意。こうした言葉が、中途社員の能力の発揮を邪魔している場合があります。

「うちはこのやり方だから」

会社の慣習を、意図や背景を説明することなくただ押し付けてしまっていませんか?

既存の社員にとっては当たり前の慣習でも、違う環境から移ってきた中途社員は違和感を抱く場合があります。かといって、中途社員の方から「なぜそのやり方なのですか?」とは聞きづらいため、本質的な理解に至らないまま業務にあたることになりがちです。

このような状態では、理解不足ゆえに中途社員が同じような失敗を繰り返すことが懸念されます。また、納得できないまま型通りに働くことで、本人がやる気を失ってしまう可能性もあります。同業他社からの転職者であっても、やり方の違いに納得ができるよう「なぜその方法を選択しているのか」の説明を欠かさないようにしましょう。

「教えなくてもわかるよね」

「新卒じゃないんだから、いちいち説明しなくてもわかるよね」

こんな言葉で中途社員を突き放してしまっていませんか?

悪気はなくても、このようなことを言われると中途社員はプレッシャーに感じてしまいかねません。たとえその後に「わからないことがあったら聞いて」と言われても、「こんなこともわからないのか、と思われたら……」と躊躇してしまったり、「忙しそうだから聞きにくいな」と遠慮してしまったりしがちです。こうしてコミュニケーションがとりにくくなることで、中途社員は理解不足のまま業務を進める結果となり、後々トラブルにつながる可能性もあります。

そうなった時に「事前に確認してくれれば良かったのに」と言っても、後の祭り。中途社員が委縮せず、何でもためらわずに聞けるような雰囲気づくりが望まれます。

馴染みのメンバー同士で「ランチ行こう~」

中途社員の初出勤の日は、歓迎会を兼ねてランチに誘うことが多いですね。でも、次の日以降はどうですしょう。ウェルカムランチは終わったからと、ついいつものメンバーで固まって行動していませんか?

一度ランチに行った程度ですんなりと既存社員の輪に入ることができる人は多くありません。まして、入ってきたばかりの中途社員は社員同士の関係性がわからないため、自分からは誘いにくいものです。もちろん、休憩時間くらい一人で過ごしたいと考える人もいますが、しばらくは「今日、お昼どうするの?」と声をかけるくらいの気遣いを見せたいものです。

中途社員に活躍してもらうためにすべきこと

ここまでで見てきたように、中途社員が力を発揮できずにいる原因は、既存の社員とのコミュニケーションなど働く環境にある可能性が濃厚です。それでは、中途社員が活躍できる環境を整えるためには、どんなことが必要なのでしょうか。

企業文化に慣れてもらう

転職直後に戸惑うことといえば、何よりも企業文化です。企業文化、あるいは社風や経営理念は企業ごとに違うので、たとえ同じ業界からの転職であっても、中途社員は少なからず違和感を抱きながら働き始めることになります。

企業文化に馴染めないというのは、言い換えると、その会社でどういった役割が期待されていて何が評価されるのか、といった根本的なことがはっきり掴めない状態です。こうした状態では、過去に培ったスキルや経験を思うように活かすことは難しいでしょう。

中途社員に即戦力としての活躍を期待するなら、業務を与える前に、まずは会社への理解を深めてもらうことに重点を置く必要があります。

活かせる経験を取捨選択する

中途採用の社員と新卒採用の社員の一番の違いは、業務経験の有無です。新卒社員は経験がない真っ白な状態なのに対し、中途社員はこれまでの経験で色々な色がついています。そうした色、つまり経験の中には、転職先で即戦力として生かせるものと、反対に足かせになってしまうものがあります。

中途社員自身が過去の経験や手法に縛られ過ぎていると、既存社員から「扱いにくい」と思われてしまう恐れもあります。ところが本人は良かれと思ってやっていることもありますので、お互いに不本意な結果となるだけでなく、関係もぎくしゃくしてしまいかねません。

中途社員が持っている経験のうち何を活かして、どこを自社にあわせてもらうか、お互いに納得して取捨選択をする必要があります。

アウェイ感を払拭する

社内でなんとなく「新卒組」と「中途組」が分断されているような雰囲気が流れていることはありませんか?    

実務経験のある中途社員を採用することには、会社にとって新鮮な技術や手法を取り入れられるというメリットがあります。一方で、新卒で入社して長く勤めている社員たちと中途社員たちがお互いに歩み寄ることができなければ、そういった有益な技術や手法も定着しません。

また、中途社員にとっては、勤続歴の長い年下の既存社員が先輩となり、場合によっては上司となることもあります。こうした関係はお互いにやりにくさを感じやすいので、それを払拭する取り組みが求められます。

中途社員向けに必要な研修

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中途社員の活躍を促すために検討すべきことが見えてきましたね。それでは、具体的にどのような研修を行えばこうした目的を達成できるのでしょうか。

企業文化やミッションの理解

業務経験の豊富な中途社員でも、会社の経営理念や文化、ミッションに対しての理解度は、新卒社員と同じだと言えます。そのうえ、昔の経験が足かせとなる可能性や、既存社員との軋轢を生みかねない独特のやりづらさもつきまといます。中途社員に他の社員たちと同じ方向を向いてもらい、会社の利益拡大や発展に貢献してもらうためにも、時間を割いて会社への理解を促す必要があります。

座学やeラーニング教材の配布で済ませることもできますが、できればグループワークやディスカッションを取り入れた研修を検討したいところです。そうした双方向的な研修であれば、受動的な理解だけにとどまらず、「自分も組織をつくっていく一員なのだ」という自覚を芽生えさせることができますし、他の社員との距離を縮める機会にもなります。

組織や役割の理解

社内での役割分担の仕方は、同じ業界でも会社によって違います。まず組織の構造を理解してもらった うえで、中途社員に担ってもらいたい業務が全体のどの部分なのかを理解してもらいましょう。

業務を指示する前に、「なぜそれをあなたにお願いしたいのか」、そして「なぜそれが必要なのか」が明確になるよう、一段高い視点から全体の中での立ち位置を理解してもらうと、納得したうえで自分の果たすべき役割を受け入れてもらえるでしょう。

同僚への理解

日々のコミュニケーションを円滑にするためには、表面的な組織構造だけでなく、一緒に働いている同僚たちに対する理解も欠かせません。一人一人のキャラクターやバックボーンの理解に加え、頼れる人物ややりとりの際に注意すべき事項といった部分も含めた深い理解が望まれます。

ただ歓迎ランチや歓迎会を行うのではなく、そこに相互理解のためのレクリエーションを組み込み、積極的なやり取りが生まれるようセッティングすれば、必然的に同僚への理解が深まっていくでしょう。

また、業務を管理する上司の他に、年齢やポジションの近いメンターをつけてあげることも、中途社員が働きやすい環境を作るには有効です。

まとめ

どんなに経験豊富で優れたスキルを持っている人でも、転職先の環境に馴染めなければ、そこで強みを発揮するのは困難です。経験ばかりに気を取られて、あなたの企業では働き始めたばかりの「新人」だということを忘れてはいけません。

中途社員に即戦力として活躍してもらいたいなら、早い時期に会社の文化や組織構造、そして社員たち個人についての理解を深めてもらうことに時間を割きましょう。そうやって働く環境全体をよく理解してもらうことが、定着率の向上にもつながるはずです。

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