慢性的な売り手市場の中、求職者の集客に苦戦する人材紹介会社も少なくないのではないでしょうか? 求職者の集客には手間もコストもかかり、ここを効率化することが人材紹介会社の大きな課題でもあるでしょう。
そこで今回は、人材紹介会社におすすめできる4つの集客方法と集客に成功するための3つのアピールポイントを紹介します。
人材紹介会社におすすめできる4つの集客方法
人材紹介会社が求職者の集客に成功するためのアピールポイント3つ
まとめ
応募や面接を受けるよう促すメールを作成し、ターゲットとなる求職者へ送信するシンプルな集客方法です。人材紹介会社の集客方法として最も一般的です。求人(転職)サイトの会員を対象としたスカウトメールと、人材紹介会社を探している登録者を対象としたスカウトメールの2種類があります。
<メリット>
一度に多くの人材にアプローチできることがスカウトメールの最大のメリットです。また、上記で紹介した前者のスカウトメールは求人サイトの豊富なデータベースを利用するため、「多くの求職者へ送信することができる」、後者のスカウトメールはもともと人材紹介会社を探している人が対象であるため、「高い返信率が見込める」といったメリットがあります。
<デメリット>
メールを作成・送信するといった比較的手軽な集客方法であるため、対象の求職者には他社からも多くのスカウトメールが届きます。目を通してもらうには、定型文にせず、一人ひとりに合わせて目に留まる内容にするなど、手間をかける必要があります。
自社保有のメディアにおけるコンテンツマーケティングにより、集客する方法です。代表的なものに、自社のWEBサイトでSEOを意識したコラム記事を公開し、検索エンジンからの流入を狙う方法があります。
<メリット>
コラム記事を自社で作成すれば、コストは発生しません。また、検索エンジンからの流入が安定してくれば、新たなコストが発生することなく継続的な集客が見込めます。すべて自社で展開するため、フォーマットや内容、公開頻度など自由に設定できることも、メリットと言えるでしょう。
<デメリット>
検索エンジンにかかる記事を作成することが求められるため、担当者にSEOの知識が必要です。1度で成果が出ることはほとんどなく継続して運用していかなければならず、手間がかかります。外注する場合は、コストが発生します。
TwitterやFacebook などのSNSを活用する、昨今広まりつつある集客方法です。「ソーシャルリクルーティング」ともいいます。求職者に役立つ情報を継続して発信し、自社についての認知を促し、集客に結び付ける方法が一般的です。
<メリット>
SNS自体は無料であることが多いためコストを抑えられます。求職者の興味を引く情報を投稿できれば、シェア機能により情報が拡散され効率的に集客を伸ばせる可能性もあります。双方向のコミュニケーションが可能で、求職者とやり取りするなかで応募意向を高められることも期待できます。
<デメリット>
SNSにより利用層が異なります。求める層の多いSNSを選び、その層に刺さるコンテンツを作成しなければ効果が見込めません。即効的な効果は期待できず、長期運用が必要であるため手間がかかります。また、炎上リスクを低減するため、投稿内容や表現を慎重に選択していく必要があり、担当者に相応のリテラシーが求められます。
WEB媒体や紙媒体に求人情報を掲載して集客する方法です。現在の主流はWEB媒体の求人広告です。ここでは代表的なWEB媒体の求人広告である求人サイトとリスティング広告について簡単に紹介します。
企業の求人情報や転職活動に関する有益な情報などを求職者に提供するサイトです。リクナビNEXTやマイナビ転職などがよく知られていますが、大小さまざまなサイトが存在します。
<メリット>
求人情報を掲載した後は、求職者からのアクションを待つだけでいいため、手間がかかりません。多くの求職者が登録しており、うまくいけば短期間でターゲットとなる求職者を集客できる可能性があります。
<デメリット>
掲載課金型の求人サイトが多く、結果にかかわらず、掲載だけでコストが発生します。また、多くの求人が掲載されているため、掲載ページや掲載内容によっては、求職者の目に留まらなかったり候補から簡単に外されてしまったりする可能性があります。
ユーザーが検索エンジンに入力したキーワードに連動し、関連広告が表示される連動型広告と呼ばれるものです。広告は検索結果画面の上部や下部に表示されます。求職者の集客に活用する際は、設定した求人情報ページなどへの流入できるようなキーワードを選定します。
<メリット>
求人サイトと異なり、クリック課金であるため、無駄なコストが発生しません。また、自ら検索して流入してきているため、キーワードに関連する業種や職種への転職意欲が高い求職者の集客が期待できます。年齢や性別などユーザーの属性を設定できるリスティング広告もあり、求めるターゲット層へ効率的にアプローチすることが可能です。
<デメリット>
成果を出すには、有効なキーワードの選定や運用が必要であり、担当者にある程度の知識が求められます。また、リスティング広告は短期ですぐに集客に結び付くものではありません。キーワードを追加したり除外したりしていくことで徐々にキーワードが最適化され、成果につながっていきます。以上のような手間がかかることが大きなデメリットです。
求職者には人材紹介会社の利用料が発生しないため、気軽に並行して複数の会社にアプローチします。また、現在人材紹介業界には大小多くの事業者が参入しています。そんな中求職者に選んでもらい、集客につなげるには、他社との違いを積極的にアピールしていくことが重要です。
求職者の関心が高い、次の3つのポイントをアピールするといいでしょう。
より多くの求職者を集客したいからと、どのような業種・職種にも対応しているといったことばかりをアピールするのは、規模が大きく知名度の高い人材紹介会社以外は避けた方が賢明です。かえって求職者に、どのような人材紹介会社なのか特徴が見えづらく、選択する際の決め手に欠いてしまいます。幅広く対応することに触れつつも、自社が特に得意とする業種・職種を明確にアピールすることが大切です。
サポート体制は、求職者が人材紹介会社を選定する際の最も大きなチェックポイントです。キャリアアドバイスや応募書類の添削、面接対策、面接日程の調整、条件交渉、入社日の相談など、内定までのサポートについて、しっかりと伝えるようにしましょう。また、内定が決まったものの、現在の企業の引き留めに悩む求職者もいます。そういった場合のサポートについても言及しておくと、求職者は安心します。誇大なアピールはNGですが、実際に行っているサポートについては、もれなく伝えるようにすることが大切です。
当然ですが、求職者はできる限り希望に合った企業への転職を望んでいます。そのため、扱っている業種・職種やサポート体制などに大差がなければ、より選択肢が多い人材紹介会社を選ぶ可能性が高いと考えられます。扱っている求人案件の豊富さも重要なアピールポイントとなりますので、しっかりと伝えるようにしましょう。
求職者の集客方法にはさまざまなものがあります。それぞれのメリット・デメリットをしっかり理解したうえで、できる限り手間や無駄なコストを抑え、注力したいターゲット層が集客できるような方法を選択していくことが大切です。今回紹介した集客に成功するためのアピールポイントも合わせて参考にし、ぜひ集客に生かしてください。
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