日本企業の9割が中小企業であり、大手企業や競合他社と比較した際の優位性がないと悩む企業は少なくありません。本記事では、中途採用がうまくいかない企業の特徴をはじめ、中途採用の方法10選、成功させるポイントをご紹介いたします。
中途採用がうまくいかない企業の特徴とは?
強み別に比較!中途採用方法10選
1.転職サイト
2.人材紹介サービス
3.Indeed(インディード)
4.ハローワーク
5.リファラル採用
6.採用ホームページ
7.ダイレクトリクルーティング
8.ヘッドハンティング
9.ミートアップ
10.採用アウトソーシング
中途採用を成功させる7つのポイント
まとめ
「応募がそもそも来ない」
「途中辞退が相次いで採用に至らない」
「ターゲット外の人材から応募ばかり……」
このような採用にまつわる声を多く聞きますが、中途採用がうまくいっていない企業には共通する以下のような特徴があります。
一つずつ見ていきましょう。
中小企業庁の発表に依り、日本企業の99.7%が中小企業であり、そのうちの85.1%が小規模事業者であることが分かっています。大手企業は全体のうち0.3%とほんの一握りですので、知名度で悩む企業の多さがうかがえます。
また、現職でも活躍する即戦力人材がターゲットの場合、企業間の獲得競争は激しいことは言うまでもありません。ターゲット人材が忙しい合間を縫って、たくさんの企業からメールを受け取っていると想定すると、知名度の低い企業が苦戦することは言うまでもないでしょう。
企業の知名度やブランド力、規模感、将来性、仕事のおもしろさ、働きやすさ等、競合優位性と言える要素は様々ですが、なかなかこの要素を高めることは難しいものです。
「競合優位性がないから……」とあきらめるのではなく、自社がいま持つ要素で戦えるのかどうかをまずは見極める必要があるでしょう。
中小・小規模事業者にありがちなのが、パワー不足です。
ただでさえ採用業務は担当範囲も広く膨大な仕事量ですが、社長や現場担当者が兼務している企業が多く存在します。充分に採用業務に時間が取れないことにより、採用活動がおろそかになり、うまくいかないループに陥っている場合があります。
採用活動は継続的に取り組むことによって、自社の課題や取り組むべき内容が分かるものです。中小企業でも採用成功している企業は、トライ&エラーを繰り返し、自社の上手な見せ方やアピール方法を心得ています。
「これまで社員の知り合いで何とか採用出来ていた」という企業も、少子高齢化による労働力不足は避けられません。ぜひ早めに打ち手を見つけていただきたいと思います。
中途採用は年々採用手法が多様化しています。近年は新しいサービスの参入なども相次いでおり、過渡期とも言えるでしょう。
多くの転職希望者が利用する転職サイト。転職意欲のある転職顕在層が多く存在するため、母集団の大きさを重視する企業には良いでしょう。ここでは、総合型、領域特化型、若手特化型、ミドル特化型の4つに分けて各サービスの特徴、掲載件数、費用をご紹介いたします。
日本において旧くから行われてきた人材紹介。紹介会社のデータベースに依るところが大きいため、自社のターゲット層に対する母集団がどの程度いるのかどうかを確認すると良いでしょう。
近年、利用する企業が急増しているIndeed。無料掲載も可能で、採用ホームページやハローワークといった求人ページがあれば、Indeedのクローリングによって自動掲載されるようになっています。有料掲載も可能ですが、クリック課金型をとっているため、求人の魅力度アップやブラッシュアップといった工数をかける覚悟を持って取り組みましょう。
Indeedのアルゴリズムや掲載方法、活用メリット、効果出しの方法については以下の記事よりご確認ください。
採用コストを抑えて採用活動を行う企業が多く利用するハローワーク。無料で掲載ができるという最大のメリットをはじめ、厚生労働省が管轄しているため、安心して利用できる点が魅力でしょう。
既に「ハローワークを利用しているけど、効果が得られない」という企業も多いかと思います。採用できない理由や効果を出すための3つの方法については、以下の記事をご参照ください。
社員の知人・友人紹介による採用方法であるリファラル採用。人材に対する信頼性をはじめ、自社に関する情報が事前に推薦者経由で伝わるため、定着率の面で安心できる採用方法です。最大のメリットは、採用コストを抑えることができる点でしょう。
もちろん、メリットが多いように思えるリファラル採用にもデメリットがあります。メリットとデメリットをはじめ、導入手順や成功ポイントについては以下記事で確認しておきましょう。
エン・ジャパンの調査に依ると、転職者の約9割が企業HPを見ており、約7割が採用HPを見ているという結果に。確認理由としては「業務イメージを起こすため」「会社の雰囲気を予想する」「自分とマッチするかどうか確認する」などが挙げられており、求人票から感じることができない企業情報を得た上で、自分とのマッチ度を測ろうとする求職者の多さが伺えます。
採用ホームページを持っていないという企業も少なくないかとは思いますが、調査結果から分かる通り、中途採用活動において取り組むべき要素の一つと言えるでしょう。制作費用は10万円~100万円と幅があるため、自社が制作したいコンテンツのクオリティやボリューム感にも依って制作会社を選んでいただきたいと思います。
近年、耳にすることが多くなってきたダイレクトリクルーティング。求職者からの応募を待つのではなく、企業から人材に対して直接アプローチする攻めの採用として注目度が高まっています。
求人メディアや人材会社が保有する人材データベースを活用したスカウト活動がこれまでの主流でしたが、最近はLINEやInstagram、FacebookやTwitterといったSNS経由や、ビジネス特化型ソーシャルネットワーキングサービスであるLinkedIn(リンクトイン)を利用する企業が増加。大手との競争を回避しつつ、優秀な転職潜在層にもアプローチできるようになり、導入する企業が増えています。
ダイレクトリクルーティングの一つの手法であるヘッドハンティング。ビズリーチやdoda Recruiters(デューダ リクルーターズ)、MIIDAS(ミイダス)などが有名ですが、100万円近く利用費がかかるのが難点でしょう。優秀なデータベースを保有するサービスであれば、効率的にターゲット人材にアプローチを行うことができるため、自社のニーズに合わせて検討してみても良いでしょう。
なお、ヘッドハンティングは採用成功までに時間がかかると言われています。採用を成功させるための秘訣や実施する際の注意点について、以下の記事でご確認ください。
採用シーンにおいても耳にすることが多くなった「ミートアップ」。面談や説明会といったかしこまった形式ではなく、カジュアルに企業を知ってもらう方法として導入する企業が増えています。社員との交流に比重を置いた座談会形式もあれば、ある程度自社に興味がある層を集めた勉強会形式も。
中途採用は新卒採用と比較すると、企業について知る機会が圧倒的に少ないと言えます。入社後のアンマッチを防ぐ一手として、導入を検討されると良いでしょう。
プロに採用業務を委託する採用アウトソーシング(または採用代行・RPO)。膨大な採用業務を外注し、注力すべき業務に工数を割くことができることから、「工数を割くことができない」「採用ノウハウがない」といった企業に利用されています。
一般的には成功報酬型を採るサービスが多い状況ですが、1タスク●万円といった業務単位での利用が可能なものも。自社のニーズに合わせて選択されると良いでしょう。
中途採用の方法についてさまざまご紹介してきましたが、採用成功のためには中長期的にメディアミックスで取り組むことが重要です。下記にポイントを整理していますので、心得ておきましょう。
<採用を成功させるための7つのポイント> 1.「うちの企業の魅力はこれ」というPRポイントを作る |
人材採用には、季節変調による変化や採用手法の変化といったトレンドがあります。労働人口の減少を背景に、今後も中途採用で良い人材を獲得する難易度は上昇傾向であることが予想されます。今回ご紹介したポイントをふまえ、自社に最適な採用方法を選択していただけたら幸いです。
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