「中途採用の応募が少ない!」は“上手いアピール”ですぐ改善

母集団形成
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中途採用のために求人サイトに掲載したり、人材紹介会社に求人票を出したりしているけれど、思うように応募がない……と悩んでいる経営者も多いはず。応募が来ない大きな理由のひとつとして、「アピール不足」が考えられます。

 応募が少ない原因は「アピール不足」かも

昨今は「求職者が企業を選ぶ時代」と言われており、転職サイトに登録している求職者の元には、毎日のようにスカウトメールが届きます。最低限の労働条件だけ書かれた求人や、ありきたりな言葉ばかりの求人は、求職者の目に留まらずスルーされてしまうのが現実。戦略的にアピールしていくことが重要です。

採用の活性化を目的に、求職者に向けて企業の理念や社風、やりがい、魅力などを発信してファンを増やしていく広報活動を「採用ブランディング」と言います。しかし、現状では採用ブランディングに注力している企業は限られるでしょう。アピール不足で優秀な人材を逃している中小企業は多いはず。

海外では盛んな採用ブランディング

米国を拠点にした多国籍企業、ゼネラル・エレクトリック(GE)の採用ブランディング例を紹介しましょう。

2015年頃、GEでは”What’s the matter with Owen”というキャンペーンをスタートしました。GEにエンジニアとして入社することになったという設定の架空の人物(Owen君)を題材にしたショートムービーをシリーズ化。CMや動画サイトで公開したところ、SNSで拡散され話題となり、「採用応募者800%向上」という結果を残すなど成功を収めています。

中小企業がこのような大掛かりなブランディングを行うのは難しいケースが多いものですが、ターゲット層に響くアピール活動を継続していくことが重要でしょう。

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アピールすることで、理想の人材に出会えるチャンスが広がる

黙っていても応募者が集まるのは、既に確固たるブランド力を持つ大企業だけ。会社の魅力や実態を伝えることで、応募者増加・ミスマッチの減少につながります。では、求職者に対してどんなことを発信していけばいいのでしょうか。正解はひとつではありませんが、いくつか例を挙げてみましょう。

  •  会社の経営方針・ビジョン

行動指針、目指す世界観、「〇年までに売上〇%アップ」「〇年までに新規事業を軌道に乗せる」といった中長期目標など。募集職種・ポジションに関連する具体的なビジョンを共有できるとなおいいでしょう。

  • 社員に対する思い

「プライベートと仕事を両立して欲しい」「全員に経営者の視点を持ってほしい」など、多かれ少なかれ経営者として社員に対して抱いている思いがあるでしょう。求職者に対しても積極的に発信することが大切です。

  • 社員のモチベーション

「スキルアップできる環境」「仕事にやりがいがある」「待遇が良い」「幅広い業務に携われる」など、企業によって働く社員のモチベーションはさまざま。人によっても当然異なりますが、多くの社員が感じているメリットを経営者も理解し、求職者に伝えられると良いでしょう。

  • 社員同士のコミュニケーションの取り方・雰囲気

「仕事では協力し合うが、プライベートでは適度な距離感を保っている」「和気あいあいとした雰囲気で、社員同士仲が良い」など、職場の雰囲気を伝えることも重要です。職場に求める雰囲気は人それぞれ違うため、取り繕う必要はありません。

  • 会社の課題

特に面接時には、「人手不足で指導できる社員はおらず、業務は多岐に渡る」「評価制度や福利厚生制度はまだ完全には整っていない」「新規事業立ち上げまで残業は多くなるかもしれない」など、会社が抱えている課題・マイナス点もしっかり伝えましょう。「それではアピールにならない」と思うかもしれませんが、課題を共有した上で、いつまでに改善するかの見通しや、「だからこそあなたに来てほしい」という熱意を伝えられれば、好印象につながることが多いでしょう。

どんな会社にも、アピールポイントは絶対にある

「自社の魅力がない……」と頭を抱えてしまう人もいるかもしれません。しかし、どの企業にもアピールポイントは必ずあるはず。競合他社との差別化を意識したり、目を引くような魅力を無理矢理探したりしようとするとハードルが上がってしまいます。まずは次のようなことから始めてみてはいかがでしょうか。

 (1)社員が感じている会社の魅力を聞く

改めて社員に話を聞くことで、経営者が気づいていない魅力が見つかるかもしれません。できるだけ多くの社員の声を聞き、ヒントを探しましょう。勤続年数や職種、性別等によっても観点が違うでしょう。

 (2) 大小に関わらず自社の取り組みをリストアップ

例えば、社内勉強会や社員同士が交流できるイベントの開催、書籍代の補助、フリードリンク等も魅力的な取り組みでしょう。その他にも、自分では「たいしたことないからアピールする必要はない」と思っても、求職者にとっては意外と魅力的に映るポイントがあるかもしれません。また、アピールしなければ本当に「何もない」と思われるリスクも。明確に制度化されていないことも含めて、思いつくだけ取り組みをリストアップしてみましょう。

まとめ

社内の取り組みや職場の雰囲気等をできるだけ具体的に発信することで、求職者は入社後の様子がイメージでき、安心感を覚えるでしょう。大企業に比べれば一見華やかでなくても、地道にアピールしていくことで理想の人材に出会うチャンスがきっと掴めるはずです。