その人、「年齢」だけで不採用にするのはちょっと待って!

母集団形成

転職市場では、「35歳」という年齢が採用条件のボーダーラインになることが多いでしょう。しかし、昨今は40代や50代で転職する人も増えています。募集してもなかなか応募がないのであれば、年齢のボーダーラインを再検討してみてはいかがでしょうか。

これでもう苦労しない!
採用要件のすり合わせ方パーフェクトガイドを手に入れよう

採用基準が現場と経営ですり合っておらず、面接をセットしても両者から文句だけ言われる採用人事になっていませんか?逃げていく人材紹介会社、無くなっていく採用予算。そんな状況とはもうおさらばしましょう。

今すぐ採用要件を明確にするために、弊社採用コンサルタントが外部研修で提供した約2時間の有料研修の内容を中途採用サクセスの読者にダウンロード資料の形式でご用意いたしました。

  • 有料セミナー2時間分が9枚のスライドに凝縮
  • 人材要件整理表には記入例付きでわかりやすい!
  • 社内のすり合わせで使える実践型テンプレート
研修を受講しなくても、中途採用サクセスをご覧のみなさまには、期間限定で無料プレゼントしていますので、ぜひご利用下さい。

※資料公開は予告なく有料化または終了する場合がありますのでご了承ください。

資料ダウンロードはこちら

「35歳限界説」は迷信?

人事担当者なら周知の事実だと思いますが、雇用対策法により「年齢制限の禁止」が義務化されているため、労働者の募集・採用に当たって年齢制限を設けることはできません。そのため、なんの断りもなく求人広告で年齢制限を書くことは禁止されています。

しかし、「長期勤続によるキャリア形成」などの理由で若年層に限った募集をするなど、例外的に許されているケースがあります。実際に、若年層を採用対象とした制限を設けている求人広告は、多数存在しています。

2_no63_1

転職の「限界年齢」には諸説ありますが、「35歳」と言われることが多く、実際に耳にすることも多いでしょう。「長期勤続によるキャリア形成」を理由に制限を設ける場合も、35歳がボーダーラインになることが多いようです。

しかし、求人サイトdodaの調査によれば、2019年上半期の転職成功者の27.2%は35歳以上。そのうち、40歳以上は14.4%にのぼります。現在の生産年齢人口の減少のよる人手不足が叫ばれる環境では、転職市場における「年齢限界説」は過去のものとなりつつあるようです。

「年齢が上の人はNG」な理由を分析して、改めて検討を

とはいえ、採用年齢にこだわりたい、もしくは「これまでこだわってきた」という企業は多いでしょう。そもそも、どうしてその年齢をボーダーラインにしているのか、理由を改めて考えてみましょう。端から年齢で制限するのではなく、応募者に「NGな理由」が当てはまる場合に不採用の判断をしてみてはいかがでしょうか。

■NGな理由①/部下のほうが年上になると気まずい・扱いにくい

実際問題、「年上部下」への指示や注意が気まずくて扱いにくいなど、うまくいかないケースは多いので、この懸念点は納得がいくものです。しかし、なかには年齢に関係なく、柔軟に対応できる人もいます。懸念点は面接でぶつけて、人となりを見てから判断しましょう。

昨今は「年功序列の終焉」が叫ばれており、「年上部下は当たり前」の世の中になってきています。年上部下に対する不安な気持ちはわかりますが、順応していくことを考えたほうが建設的です。

■NGな理由②/活躍できる期間が短い

「新入社員が定年まで勤めあげる」が当たり前だった世の中は、今は昔。中西宏明経団連会長が「終身雇用は制度疲労を起こしている」と発言したように、「同じ会社に定年まで勤める」ことは、当たり前ではなくなってきています。

新卒で採用しても、3人に1人が3年以内に辞めるといわれています。今どきは、人材は流動的なのが当たり前。長期間の活躍を前提として、年齢だけで切り捨てる判断をするのは、もったいない話です。そして、優秀な人材を流出させない環境を整えるのは、それこそ別の話です。

■NGな理由③/順応性が低い

なかにはそれまでの経験が邪魔をすることもあり、「新しい環境になれるのが大変そう」「なかなか新しい知識が身につかないのでは」と年齢の高さを敬遠することもあるでしょう。そのような人がいるのも確かですが、年齢が高くても、経験や知識を生かして素早く吸収できる人もいます。

逆に、若くても「新しい仕事になじめない」人はいるものです。順応性は、性格・性質による部分も大きいので、面接で見極めたほうがいいでしょう。

また、順応性に関しては、教育に手が回らない企業側の「言い訳」になっているケースもあるので、気を付けたいものです。

■NGな理由④/年齢が上というだけで、高い給与を払わないといけない

純粋に給与は能力ヘの対価という給与制度であれば、そもそも年齢や年次は関係ありません。しかし、会社が年功序列的な給与制度の場合、実力に関わらず年齢に応じて給与がアップするケースもあります。

その場合、年齢が高く、まだ実績のない人に対して「本当にこの人に高い給与を払っていいのだろうか」と二の足を踏んでしまうこともあるでしょう。業界未経験で教育コストがかかる場合はなおさらです。その場合は、現場社員に面接に参加してもらい、しっかりスキルを確認してもらうなど、給与に見合った活躍ができるかどうか見極めたいところです。

まとめ

NGな理由は、実は年齢よりも人の性格や性質に理由があることも多い、とお分かりいただけたでしょうか。「実際に会って面接してみたけれど、やっぱりマッチしない」という判断なら仕方がないのですが、年齢だけを理由に書類選考で不採用としてしまうのは、あまりにもったいない行為です。

今回紹介した内容をみて、「それでも若い人のほうが……」と考えるのであれば、それは変え難い会社の方針なのでしょうが、「特に年齢で区切る必要はないかも……」と思うのであれば、要件の修正を検討してみてはいかがでしょうか。

【記入例付】いますぐ上司と目線合わせができる!
採用要件すり合わせシート

thankyou_docimage_7採用要件が現場と経営ですり合わない理由は大きくは2つ。現場はビジネススキルを重要視し、経営はヒューマンスキルを重要視するからです。

ではどうすれば、要件がすり合うのでしょうか?まずは、経営と現場の両サイドの情報を整理、マスト要件等の定義、市場等のすり合わせの順に展開するとスムーズです。

ただし、これらを何も使わずに会議で議論しながら進めることはほぼ不可能です。

中途採用サクセスでは、採用コンサルタントが有料研修で提要している内容を、採用担当者が自社で使いやすい形に資料化しました。

  • 自社の情報洗い出し項目の一覧化
  • 人材スキル要件の要件定義表(コメント記入例付きで分かりやすい)
  • Must人材、Want人材、Not人材の判定整理シート

「今すぐ上司と使える」という使いやすさを目指して資料化致しました。まずは中途採用サクセスをご覧のみなさまには、無料で提供いたしますので、ぜひご利用ください。
※資料公開は予告なく有料化または終了する場合がありますのでご了承ください。

資料ダウンロードはこちら



関連記事:中途採用がうまくいかないのは"採用基準"のせい? 採用基準にブレがないか確認しよう

関連記事:現場が「ほしい人材」と人事の採用が噛み合わない!その理由と対処方法

関連記事:中途採用の年収の決め方とは?6つの決め方、相場のチェック方法