求人サイトや自社ホームページで募集をかけても、なかなか応募が来ない……。その原因のひとつとして、仕事内容の魅力が伝わっていない可能性があります。しかし、「実際に魅力がないのだから仕方がない」と諦めるのはまだ早いかもしれません。求人における仕事内容の魅力のアピール方法を考えてみましょう。

「魅力的でない」と思われがちな仕事の要素とは

大手企業や有名ブランド、人気のサービスに携わるような仕事は、それ自体が大きな魅力なので、アピールの仕方に悩むケースは少ないでしょう。例えば求人票では「誰もが知る『●●』を提案する仕事なので、自信をもって営業することができます～～」といった一文で、仕事の魅力が伝わります。

逆に言えば、中小企業や有名でない企業の場合は、しっかり仕事内容を訴求する必要があるということ。例えば、求職者が仕事内容に対して感じる懸念点・不安点として、以下のような要素があります。

• 同じことの繰り返し、単純作業（事務職、工場での製造職など）
• 売上ノルマがある（営業職など）
• スケジュールや納期が厳しい（システムエンジニアなど）
• 顧客とのやり取りが多い（コールセンタースタッフ、接客など）
• 肉体労働（自動車整備士、建築作業員など）

募集ポジションの業務がこうした要素を含む場合、それを打ち消すような要素をアピールしなければ、求職者が応募する心理的ハードルは高いままです。「体力仕事に思われがちですが、上長が稼働時間を管理しているので残業は少なめです」「チームノルマなので、1人で責任を追うことはありません」など、懸念・不安をやわらげることができる情報は積極的に伝えましょう。

マイナス要素も見方を変えればプラス要素になる

上記に挙げた要素を払しょくできるアピール点がない場合は、見方を変えてプラス要素に転換してみることをおすすめします。例えば……

• 同じことの繰り返し、単純作業→考えることが苦手な人、黙々と仕事をしたい人には楽な仕事
• 売上ノルマがある→ノルマさえ達成すれば自由度が高い、ノルマ達成によるインセンティブがある
• スケジュールや納期が厳しい→タスク管理が得意な人、仕事の早い人ほど評価される
• 顧客とのやり取りが多い→顧客から評価されれば売上UPや報酬につながる
• 体力仕事、3K労働→体力に自信がある人、デスクワークより体を動かすほうが好きな人、稼ぎたい人に向いている

実際の求人票では「マニュアルに沿った業務なので、黙々と仕事に取り組める人にはぴったり」「ノルマ達成のインセンティブとして、月●万円以上を得ている社員もいます！」などと記載できるでしょう。何事にも裏と表がありますので、「逆に言えば、どういう人なら向いているだろうか？」と考え、その人に向けたアピールをしてみると良いでしょう。

企業そのものや働き方、募集要件をアピールする

仕事内容そのものについて、どうしてもプラス面をアピールできない場合、企業そのものや働き方についてアピールするのもひとつの手です。

• （肉体労働だが……）「●●グループとして安定した受注が可能です」
• （単純作業で給与もそれほど高くないが……）「安定経営で長く勤務できる」
• （顧客とのやり取りでストレスを感じることもあるが……）「完全週休二日制で有休消化率も80％以上」
• （納期前は残業が多いが……）「サービスは着実に成長しており、将来の幹部候補を目指せる」

このような具合に、マイナス面を打ち消す要素を、幅広い視点で探してみましょう。

また、未経験OKの求人であれば、そのこともプラス要素としてアピールできます。この場合は「未経験OK！入社後は研修を行い、●●の業務から徐々にお任せしていきます」など、入社後の流れを記載すると、求職者の心理的ハードルが下がるでしょう。経験者の採用であったとしても、「学歴不問」「ブランクOK」など、少しでも応募のハードルを下げられる要素があれば、それはアピールポイントです。手を抜かずに、きちんと記載しておきましょう。

まとめ

求人の内容を求職者にどのように受け止められるかは、アピールの仕方次第で大きく変わります。求人内容を考える際には、しっかり時間をかけることが大切です。時間の捻出ができない場合やアピール点が見つからない場合は、例えば「キャリコネ転職 丸投げプラン」のように、PDCAサイクルを回しながら第三者の視点から求人内容を提案・改善してくれるサービスの利用も検討しましょう。

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