それ聞いてどうするの?面接で「応募者に嫌がられる」「意味がない」NG質問集

選考辞退
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人事の採用担当者なら、ある程度面接に関する知識や経験値があるはず。しかし、面接で知らず知らずのうちに、聞いてはいけないことや的外れな質問をしていませんか? また、色々と質問してみるものの、なかなか応募者の能力を見極めることができない……と感じている人事担当者もいるかもしれません。ここでは、面接で「聞いてはいけない質問」や「聞いてもあまり意味がない質問」を紹介します。

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改めておさらい!そもそも「聞いてはいけない質問」

厚生労働省では、公正な採用選考についてガイドラインを定めています。詳しくは、厚生労働省のWebサイト「公正な採用選考の基本」に詳しくまとめられていますが、「聞いてはいけない質問」の例をみていきましょう。

【面接で聞いてはいけないNG質問例】

■本籍地や出生地に関する質問

  • 「本籍地はどこですか?」
  • 「ご両親の出身地はどこですか?」 など

■家族に関する質問

  • 「お父さんはどちらの会社に勤めていますか?」
  • 「ご両親は共働きですか?」
  • 「家族との関係は良好ですか?」 など

■宗教や支持政党、尊敬する人物などに関する質問

  • 「尊敬する人は誰ですか?」
  • 「何か宗教を信仰していますか?」
  • 「どこの政党を支持していますか?」 など

■男女雇用機会均等法に差し障る質問

  • 「結婚の予定はありますか?」
  • 「結婚しても働き続けますか?」 など

住宅状況、生活環境、家庭環境などは、「本人に責任のない事項の把握」として禁止しています。「尊敬する人は?」については嗜好を探るために聞いてしまいがちですが、「思想・信条の自由」が保障されているため、選考時に聞くのは適切ではありません。また、当然ながら、恋人の有無を聞く、体型について言及するのもNGです。

こうした質問をした時点で、応募者に不信感を抱かせてしまうだけではなく、企業の信頼を損ねる可能性もあります。現在は、応募者がSNSや口コミサイトなので、「こんな質問をされた」と投稿し、あっという間に広まってしまうリスクも。企業ブランドの価値を失墜させないためにも、絶対に聞かないようにしましょう。

あまり聞いても意味がない質問、聞かないほうがいい質問

次に、面接で聞いてもあまり意味がない質問、聞かない方がいい質問についてもみていきましょう。

■「あなたの強み、弱みを教えてください」

これは言わずと知れた頻出の質問で、聞くこと自体がNGというわけではありません。ただし、この質問は応募者の回答を「深掘り」してこそ意義があります。回答から応募者の「自己認識性」「自身を客観視する力」を見極めていくとともに、具体的なエピソードを聞くフックにするのです。

もし、単に応募者の回答を「ふーん」と聞くだけで終わらせているなら、検討の余地あり。この質問からは「本人の自己評価」しか引き出すことができないので、あまり意味がなくなってしまいます。

■「弊社が第一志望ですか?」

これも頻出の質問ですが、こうした質問によって意欲や志望度を計ろうとしても、応募者を困らせるだけでしょう。近年は売り手市場のため、優秀な人ほど複数の企業を検討しています。正直なところ、本当にマッチしているかわからないが、ひとまず転職アドバイザーに勧められたから受けている……という人も多いはず。「その業界のNo.1」といった肩書きがあれば話は別ですが、基本的に自社が第一志望のケースは現実的に少ないのです。

結局のところ、応募者は「第一志望だと言わなければ選考に落ちるのでは」と考えるため、うわべだけの回答しか得られない可能性が高いのです。

もし、この質問を通じて「うちのどんなところに興味をもってくれたのか」「他にどんな企業を受けているのか」などの回答を引き出したいのであれば、ストレートにそう聞きましょう。

■「ストレス耐性はありますか?」

ストレス耐性については、社員のなかでこれまでうつ病などで休職した前例がある場合、特に人事担当者は確認しておきたいと考えるもの。しかし、この質問をされると、いかにも「日常的にストレスを感じる職場環境なんだろうな」という印象を与えてしまいます。また、仮にストレス耐性がなくても、多くの人が「あります」と答えるでしょう。

この場合、例えば

  • 「これまでで一番つらかったことは何ですか? どのように乗り越えましたか?」
  • 「苦手なことは何ですか?」
  • 「普段、どのようにストレスを解消していますか?」

といった質問を通じて、具体的なエピソードを引き出して判断したほうが賢明です。

■「~の方が向いているのではないですか?」などのネガティブ質問

例えば、応募者が「〇〇という理由でこの職種に応募しました」と言ったとしましょう。これに対して、「だったら、それより〇〇のほうが向いているのでは?」と相手の考えの浅さを突くようなネガティブな質問を返して、反応を見た経験がある人もいるのではないでしょうか。しかし、その職種を志望しているから面接に来ているのであって、基本的には応募者を困らせる質問です。

「ネガティブ質問」はリスクが高く、場合によっては圧迫面接と捉えられるので、避けたほうがよいでしょう。反応をみる目的ではなく、単純に疑問に思ったのであれば、「〇〇ではなく、〇〇を志望したのはなぜでしょうか?」とあくまで明るいトーンで聞いてみましょう。

まとめ

面接では、思いがけず相手を不快にさせる質問をしていたり、応募者の本音を引き出せない質問をしていたりするケースが多いものです。面接は、応募者の適性や能力を判断するもの。公正な選考を行うためにも、面接での質問内容を振り返ってみましょう。また、あくまで応募者と企業は対等な立場です。相手にも「選考されている」ということを意識し、真摯な姿勢で面接に臨みましょう。

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