小売業の人手不足を救う3つの採用ポイント|解消法や成功事例を紹介

母集団形成

スーパーやコンビニ、ドラッグストア、アパレルショップなど人々の生活に欠かせない身近な存在である小売業における人手不足。

本記事では、小売業が人手不足に陥ってしまった理由や解決策、実際に採用成功した事例までご紹介いたします。即実践できる採用成功のポイントも解説しますので、ぜひ採用活動の参考になさってください。

目次

小売業の人手不足の現状
小売業が人手不足に陥る理由
 長時間労働と低い待遇
 1人あたりの業務量が多い
 ネガティブイメージ 

小売業の人手不足を解消する方法
 クラウドシステムの導入
 勤務シフトの改善
 採用活動の見直し

小売業の人手不足に効果があった成功事例

 成功事例1:限定正社員で採用成功!コンビニエンスストア/正社員
 成功事例2:キャリアパスを明記して採用成功!宝飾品・貴金属ショップ/ショップスタッフ

まとめ


小売業の人手不足の現状

私たちの生活に身近な存在である小売業界。スーパーやコンビニ、ドラッグストアなど生活に欠かせない存在ですが、慢性的な人手不足に悩まされる業界でもあります。

株式会社帝国データバンクの調査によると、多くの業界が2020年6月から人手不足が緩やかな傾向になったのにも関わらず、小売業は正社員・非正規社員ともに人手不足の上位にランクイン。

新型コロナウイルス流行を背景に、「旅館・ホテル」業界で人手不足率が向上していることが分かっています。


(画像引用元:帝国データバンク│人手不足に対する企業の動向調査(2020年10月)より

小売業が人手不足に陥る理由

小売業の人手不足は長きにわたり言われてきました。なぜ小売業は人手不足に陥ってしまうのか。
3つの理由を見ていきましょう。

長時間労働と低い待遇

小売業が人手不足に陥る大きな原因となっているのが、長時間労働と待遇の悪さです。飲食料品小売業の1ヶ月あたりの勤務時間は184時間と、食料品製造業と並んで特に長い勤務時間です。スーパーやコンビニなどの小売業は、営業時間の長い店舗が多く、長時間労働に繋がりやすいのが原因だと考えられます。

また、一企業あたりの平均年間休日総数は、全産業の108日に対して小売業は100.7日と少なくなっています。この長時間労働や年間休日総数の少なさといった低待遇が、人手不足の要因の一つであり採用活動を難しくさせるのです。

1人あたりの業務量が多い

飲食料品小売業は、レジ打ち・パッキング作業・受発注業務・クレーム対応など業務が多岐にわたり、量も多いのが特徴です。これは飲食料品に限った話ではありません。小売業全体を見ても、他産業と比較して労働生産性や労働整備率が低い傾向にあります。これは労働力の不足はもちろん、セルフレジや電子タグなどIT技術を活用した、効率化への対応の遅れに依るものと言えるでしょう。

ネガティブイメージ

慢性的な人手不足の原因として、ネガティブイメージによる影響も否定できません。早朝から深夜まで営業時間が長いことに加え、クライアントからの注文対応やクレーム対応などに追われるケースもあります。

そのため、「小売業は休みが取り辛い」「ワークライフバランスを保つことが難しい」といったネガティブイメージから、継続的に人材確保に苦労する悪循環に陥っています。

小売業の人手不足を解消する方法

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小売業が人手不足に陥る原因を踏まえ、それらの課題を解決するためにはどういった方法が効果的なのでしょうか。課題を解決する具体的な方法を3つご紹介します。

クラウドシステムの導入

小売業の人手不足を解消するためのひとつの方法は、受発注を効率化させるなどのクラウドシステムの導入です。例えば、これまで手書きやExcelで管理していた発注書類をクラウドで共有できれば、その情報を活用して簡単に納品書を作成できるなど業務効率化につながります。

在庫や発注状況も、インターネットさえあればいつでも確認可能に。管理もしやすく業務量の削減も可能です。長時間労働が減り休日取得日数が増えるといった労働環境の改善ができれば、新規採用や従業員の定着率向上も見込めるでしょう。

勤務シフトの改善

適材適所に人員を配置して出勤スケジュールを調整することも、人手不足を解消するために必要です。曜日やイベントの有無、天候などを加味した上で、客数を予想・分析し、必要な従業員数を割り出します。そうすることで、無駄な出勤を防ぐことができ、適切な勤務シフトの設定につながります。

採用活動の見直し

採用活動を見直すことも、人手不足の解消に効果的です。例えば、退職後のシニア層や外国人、未経験者なども採用ターゲットに加えることで、応募者数の増加が期待できます。

その際は、入社後スムーズに業務に携われるようマニュアルを作成したり、トレーニング環境やコミュニケーションツールを整備したりするなど、受け入れ・教育体制も合わせて見直すことが大切です。せっかく採用した人材が早期離職にならないよう、採用活動と受け入れ体制はセットで見直し、整備しましょう。

「自社の採用方針を定めきれない」「人事が他の業務と兼任で思うような成果を上げられない」という場合は、採用代行を使ってみるのも手です。採用代行を使うべき企業の特徴や各サービスの特長については以下の記事をご参照下さい。

小売業の人手不足に効果があった成功事例

実際に小売業の人手不足を解消した採用の成功事例を2つご紹介します。自社と似た課題を抱えている企業があれば、ぜひ参考になさってください。

成功事例1:限定正社員で採用成功!コンビニエンスストア/正社員

(概要)

  • 全国展開の業界最大手コンビニチェーンのフランチャイズ店
  • 都心のオフィス街にあるため日中の来店が多い

(課題)

アルバイトの採用も困難な状況でオーナーや店長も店頭に立っていますが、本来の業務である売上拡大のための経営施策の策定などに時間を割けていませんでした。

(解決策)

求職者は応募先を決める際に希望の働き方ができる点を重視している傾向にあるため、「限定正社員」として複数の働き方を用意。オーナーの想いもしっかり求人広告で伝わるよう工夫したところ、将来的に店舗経営を任せることも期待できる人材の採用に成功しました。

「勤務地」や「勤務時間」、「業務範囲」を限定することで人材を活用できる限定正社員。
以下の記事で、限定正社員の定義や限定できる領域、活用方法についてご紹介していますので、導入検討時のご参考になさってください。

成功事例2:キャリアパスを明記して採用成功!宝飾品・貴金属ショップ/ショップスタッフ

(概要)

  • 東京都に2004年設立、従業員約70名の宝飾品・貴金属ショップ
  • ショップスタッフとして30歳未満の若年層を1~5名採用したい

(課題)

これまで転職サイトに求人広告を掲載していましたが、応募数自体が少なく希望する人材が集まらないという問題がありました。

(解決策)

原稿に入社後のキャリアパスについての記載とアピールポイントを追加。半年後にバイヤーへ昇格する方も多いことや販売ノルマもないことをしっかりアピールしたところ、貴金属の販売経験者1名を含む3名の採用に成功しました。

まとめ

小売業が慢性的に人手不足に陥っている要因は、長時間労働や休日の少なさといった厳しい労働環境や業務量の多さ、ネガティブイメージによるものです。それらを解決するためには、クラウドシステムの導入、勤務シフトの改善、そして採用活動/社内の受け入れ体制など包括的な見直しを行うことなどが効果的です。

実際にコンビニや各種ショップ(小売業)がどのように採用を成功させたのか、事例を参考に今すぐ自社でも取り入れられることはないか探してみましょう。例年と比べて採用の競争率が低い今こそ、いい人材を採用するチャンスです。一つずつ課題を解決し、採用成功につなげていきましょう。


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